Love Is All/Two Thousand And Ten Injuries

 スウェーデンヨーテボリ出身の男女5人組Love Is Allの2ndアルバム。
 1stは「初期衝動」って言葉がぴったり来るようなポップでパンクなアルバムで、女性ボーカルjosephineのロリっぽくて激しいボーカルと乱れ吹くようなサックスが印象的でした。
 ただ、この手の「初期衝動」を感じさせるバンドというのは2枚目が難しいのも事実。
 ちょっと似た感じのあったカナダのYOU SAY PARTY! WE SAY DIE!も2ndはあまり面白みを感じなかった記憶がありますし。また、ある程度人数がいるバンドの2ndというのも鬼門。意外に1stでアイディアが出尽くしていることも多いんですよね。
 で、肝心のこのLove Is Allの2ndアルバムの出来。
 いろいろ苦労を感じる面もあるのですが、なかなか頑張ったと思います。
 やはり、勢いのあるナンバーは1stほどの充実してなく、「初期衝動」という売りは大きく後退しています。ただ、そのぶんメロディがよくなったと思う。スウェーデンのインディーポップの特徴であるメロディの良さというものが、その「初期衝動」の後退を補っています。
 また、音のほうもサックスに頼るのではなく、その他の楽器がうまく曲を盛り上げています。7曲目の"The Birds Were Singing With All Their Might"なんて、ちょっとThe Go! Teamっぽいですね。
 そしてラストはバッハのカノンを使った"Take Your Time"。メロディアスのアルバムのラストを締めてくれます。


 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/loveisall8


Two Thousand & Ten Injuries (Dig)
Love Is All
B0036BDQ9W