ふくろうず/ベイビーインブルー

 ふくろうずのミニアルバム。フルアルバムが2枚でミニアルバムが4枚目になるのかな?
 冒頭は、かなり間が抜けた感じの内田万里の「かぁも〜ん」から始まる"ハートビート"。
 つづく、"ドーナッツどーなってんの?"は、タイトルからして「「ドレミファ・どーなっつ!」世代なのか?」と思わせる。ただ、内田万里は世代的にはちょっと上か? 
 この他にも3曲目の"ガーリーズハイ!"にしろ、5曲目の"いま何時?"にしろ、ふくろうず的なコミックソング(とまで言うと言い過ぎか)が前半は続く感じです。


 一方、残りの"たゆたい"、"ロストボーイフレンド"、"クラクションベイビーインブルー"はシリアスな曲調。
 "たゆたい"あたりはアイドルがカップリングとかで歌ってれば名曲扱いされそうです。
 今、アイドルと書きましたが、全体的にアイドルソング的な曲が並んでいるミニアルバムと言えるかもしれません。前半のコミックソング的な曲もアイドルソングと考えればしっくり来ます。
 ただ、内田万里の歌唱は最近のアイドルにしては過剰というかエモすぎる感じで、80年代のアイドルソングとか歌謡曲と比べるのがいいのかもしれません。


 そして、そういうものと比較しても名曲じゃないかと思うのがラストの"クラクションベイビーインブルー"。
 現実よりも少しオーバーな歌詞と内田万里のボーカルが、切ない歌謡曲的な世界を成立させていて、今までふくろうずの楽曲の中でもかなり完成度が高いと思います。
 これは万人受けするんじゃないかと思いますが、特にこれがシングルというわけでもないらしく、YouTubeにはなし。相変わらず売り方下手だなと思いつつ、しょうがないので"たゆたい"でもどうぞ。



ベイビーインブルー
ふくろうず
B013CIME7S