『アリータ: バトル・エンジェル』

 今日見てきましたが、なかなか面白かったです。原作は未読なので、原作のファンがどう感じるかはわかりませんが、SFアクションとして楽しめる映画です。 

 まずは監督にロバート・ロドリゲスを起用したのが当たりでしょう。ロバート・ロドリゲスは切れのあるアクションシーンを撮る監督で、『プラネット・テラー in グラインドハウス 』とかは面白く見た記憶がりますが、同時に個人的にはそのグロさについていけないところもあり、そこまで追いかけたいとは思わない監督でもあります。

 ところが、今作はほぼ登場するのがアンドロイドなので、特に「痛さ」のようなものを感じずに済みます。あまりゾワゾワせずに純粋に切れのあるアクションを楽しめました。戦闘シーンもモーターボールのシーンもいずれも良かったです。

 

 あと、予告を見た時は、実写の俳優のなかで主人公だけがCG(女優・ローサ・サラザールに演じさせたのをCG加工しているのかな?)という画面で果たしてうまくいくのかという疑問があったのですが、そこはさすがのジェームズ・キャメロン(映画化権を獲得しプロジェクトを温めつつ最終的にはプロデューサーに回った)。映画の世界にしっかりとはまっています。

 日本の漫画やアニメの十八番でありながら、現実世界に登場させようとするとリアルな存在とはなり難い「戦闘少女」を描くための1つの手法としてうまくいっていると思います。また、CG化することによってグロさを抑えるという効果もあります。

 

 ストーリー的にはけっこう詰め込んでいる感があり展開は忙しいのですが、続編を予告しつつ、それなりに完結感のある形で終わっています。

 日本のマンガのハリウッド実写化の中では、かなりいい線いっていると言っていいのではないでしょうか。