『インファナルアフェア』 

 ビデオで『インファナルアフェア』を見る。姉が面白いとかいってたけど、確かに面白い。マフィアにいる潜入捜査官と警察にいるマフィアのスパイという、現実社会ではともかく、映画とかではよくありそうな設定なんだけど、ものすごく緊迫感があるし、役者も素晴らしい。お互いの属する組織とその中での裏切りによって、ドラマは劇的に展開していくんだけど、その中での主演の二人のトニー・レオンアンディ・ラウの演技、そして抑えた演出がほんとよいです。
 この前、実家でたまたま成瀬巳喜男の『浮雲』見た時も思ったけど、今の役者の演技は感情をストレートに出しすぎ。感情を内に抑え込むからこそ伝わるものというのもあると思うんだけど、最近の日本映画だとそういう演技ってあんまない。その点、この『インファナルアフェア』は主演の二人の気持ちをぐっと抑え込んだような演技が光ってます。あと、これだけ中身の濃い話ながら、100分程度にまとめてあるストイックなつくりも個人的には高く買いたいです。

晩ご飯は豚肉とピーマンともやしの炒め物