スタニスワフ・レム『天の声・枯草熱』の「枯草熱」読了

 ようやく2学期の仕事がほぼ終わり。1年で一番忙しい時期を無事に乗り切れました。疲れてて家帰ってからご飯つくる気なかったんで、久々に吉野家行った。もう、「牛丼再開の日程について」とかいう張り紙がしてあった。2ヶ月くらいかかるとか何とか。
 
 スタニスワフ・レム『天の声・枯草熱』の「枯草熱」のほうを読了。「天の声」のほうの感想はid:morningrain:20051130に書いたけど、「枯草熱」のほうはまた全然違う小説(ちなみに「こそうねつ」と読むそうです)。
 出だしはもと宇宙飛行士が主人公という一風変わったSFみたいな感じから始まって、空港でのテロ騒ぎなど奇妙なシチュエーションが続く。で、そのあとようやく小説の本題のとなる事件が語られ、その謎について様々な推理がなされるが…というような展開。
 レムの書いたミステリーのようなものとしては『捜査』という非常に面白い小説があるけど、『捜査』において結局謎が解決されなかったのに対して、こちらでは一応謎が解決される。でも、その解決というのはミステリーそのものを解体するようなもので、この小説もミステリー小説とは言い難い。面白いといえば面白いけど、読んでてかなり奇妙な印象を受ける小説でもある。

天の声・枯草熱
スタニスワフ レム Stanislaw Lem 沼野 充義
4336045038


晩ご飯は吉野家の豚生姜焼き定職