Islands/Arm’s Way

 前作のReturn To The SeaがなかなかよかったIslandsの2枚目。
 前作もそうだったけど、今作もかなりのごった煮具合。カナダのバンドでUnicornsってバンドが解散後、Vo/GuのAlden Gingerをのぞいてできたバンドで、基本はカナダのインディーポップという感じではあるんだけど、曲はプログレ的にやたらに展開していくし、妙に80年代的なサウンドを聴かせたりもする。
 前作聴いた時も思ったけど、意外に似ているのはFranz Ferdinand。5曲目の"Creeper"なんかはFranz Ferdinandの曲といってもいいくらいで、それでいてイギリスで雨後のタケノコのように登場したFranz Ferdinandフォロワーなんかとは比べものにならないほどメロディ、アレンジもよく練られている。
 "Creeper"あたりを引っさげてイギリスでデビューしてたら、NME誌とかで大プッシュされたのかもしれません。
 ただ、そういうフランツっぽさにとどまらない過剰な感じがアルバム全体に満ちあふれている。
 最後の11分越えの"Vertigo (if it's a crime)"なんかは当然展開しまくりなんですが、5分ちょいの"Life in jail"もバラードっぽく始まって途中からダンサブルなカントリーみたいな感じに展開していく不思議な曲。"To a bond”での不協和音的なストリングスの使いかたとかも面白いですし、とにかく過剰にアイディアがつまってる。
 そのぶんややとっ散らかった印象も受けますが、面白いアルバムです。

 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/islands


Arm's Way
Islands
B0016MJ2OQ


晩ご飯はチンゲンサイ湯豆腐