Yeah Yeah Yeahsの3作目ですが、これまたいいじゃないですか。
Yeah Yeah Yeahsのすごいところは、1st、2nd、そして今作とすべて違った作品を仕上げてきて、どれもが高いクオリティにあること。
デビュー当時は、いかにも流行に乗ったポストパンク的な感じでしたが、メロディアスになった2ndを経て、この3rdでは、ヴォーカルのカレンの持つアヴァンギャルドな魅力をメロディアスにそしてポップにまとめてみせて、また新たな世界を切り開いている。
特にカレンのヴォーカルは格段に表現力が増した感じで素晴らしい!
1曲目の"Zero"から独特の色気に持ってかれます。4曲目のしっとりとした"Skeletons"から激しさのある"Dull Life"への流れ出もヴォーカルとしての幅を見せてくれますし、7曲目の"Runaway"ではいままでにはなかったせつない感じを出しています。"Hysteric"のラストのほうの弾ける感じもいいですね。
プロデュースにはDavid Sitekも参加。TV On The RadioのDear Sienceと同じく、今までよりはストイックさを捨てて、カラフルでポップに仕上げています。