2009年のCD、本ときて最後は映画。今年よかったベスト5をあげたいと思います。
1位 『チェンジリング』
クリント・イーストウッドはもちろん『グラン・トリノ』もよかったけど、”凄み”ではこちら。
この映画の”怖さ”というのはただ事ではないと思う。特に死刑執行のシーンは今まで見た映画で一番迫力のある死刑執行シーンだったような気がします。
それでいて、昔のロスの街を再現した完璧な映像に、気品のあるアンジェリーナ・ジョリーの演技。すべてにおいてイーストウッドの”凄さ”を感じさせる映画でした。
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2位 『スラムドッグ$ミリオネア』
ダニー・ボイルに『トレインスポッティング』の時のスピード感が帰ってきた!
インドのムンバイのスラム街であのスピード感が復活。オープニングのスラムの子どもたちが逃げて行くシーンから画面にエネルギーが溢れ出します。
「現実はこんなもんじゃない」とか「ご都合主義だ」との批判もあるでしょうけど、スラムの子どもたち、あるいはすべての子どもたちはこういう「おとぎ話」を夢見ているんじゃないかな?
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3位 『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの11年ぶりの共演!にしてはあまりにも苦い映画。決して万人に受ける映画ではないと思いますが、今まで存在した夫婦もの映画のさらに一歩奥に進んだような映画です。
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4位 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
TVシリーズから見ている人にとっては賛否両論でしょうし、個人的にも旧劇場版の「Air/まごころを、君に」の異常なテンションが好きだったりします。それでも、非常によくできた映画になっていますし、何よりもエヴァの動きには宮崎アニメに匹敵するような「動きの快楽」みたいなものがある。
『Q』が楽しみなわけですが、いつ公開になるんだろ?
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5位 『フロスト×ニクソン』
最後は迷ったのですが、地味ながらなかなかないタイプの面白さを堪能させてくれた『フロスト×ニクソン』で。
1977年に放送されたイギリスの司会者デヴィッド・フロストによるニクソン元大統領のインタビュー番組を描いた映画で、元は舞台で上演されていた劇。基本的にはインタビュー番組をなぞる形で映画が進むので、結末もそれなりにわかっているわけです。
けれども、そこに至る心理戦が最高に面白い!
地味でありながら最高にスリリングな1本です。
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