「マネとモダン・パリ」展

 昨日、新設の三菱一号美術館で見てきました。
 美術館に関してはちょっと残念。日曜の午後でまあまあ人もいたせいもあるけど、狭い通路のようなところに小さい作品や補助的な資料を展示しちゃうからそこで人がたまっちゃうし、案内のプレートの位置も良くなかったと思う。
 そして何といっても照明がよくない。
 照明が近すぎるんで、絵に照明が反射しちゃってるんですよね。あれは直したほうがいいと思います。


 ただ、マネの絵は良かった!
 もともとマネは大好きな画家なんですけど、今回は何よりも「死せる闘牛士」を生で見れたのが良かった。
 あの大胆な構図、何もない背景、闘牛士の黒い服と髪、インパクトのある手の描き方、まさにマネの特徴が詰まったような作品です。大きさも思っていたよりも大きく迫力がありました。
 他にも構図が見事な「闘牛」、手の動きが決まっていた「スペインの舞踏家」なんかもよかったですし、「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」が有名なベルト・モリゾ肖像画もいろいろ見れて興味深かったです。「すみれ」も見事ですけど、小さい作品ながら赤い背景が印象的な「横たわるベルト・モリゾの肖像」もよかったです。


 マネ以外の作品で妙に印象に残ったのがジャン・ベローの作品。
 写真のようなリアリズムながら、妙に平面的でどこに焦点を合わせていいかわからない絵で独特の質感があります。今回は3点ありましたけど、もっと見てみたいかも。