タイラー・コーエン『大停滞』

 ちゃんとした記事を書いたらはてなが勝手にログアウトしてて全部パー。
 というわけで超ダイジェストで。

 
 1970年代半ばからアメリカ(先進国)の成長率は鈍っている。
 それは「無償の土地」、「イノベーション」、「未教育の賢い子どもたち」という「容易に収穫できる果実」がなくなったから。
 特に経済にインパクトを与えるようなイノベーションが少なくなってきたことは大きい。
 インターネットはたしかに偉大なものだけど、経済を押し上げる効果や雇用を生み出す効果は小さい。
 そんなんでもう低成長時代に入っているのに金融技術とかで無理な借金をして高成長を産み出そうとしたのが今回の機器の原因。
 日本はそんな低成長時代にうまく適用したモデルケースの一つ。
 イノベーションを増やすには科学者の社会的地位を高めるのがいいんじゃないかな。


 こんな感じで目のつかどころは相変わらず鋭い。
 ただデータ的な裏付けは薄いので、調べれば否定的なデータがあれこれと出てくるんじゃないかなとも思う。
 けれども、今回の経済危機に対して新しい視点を提供してくれている。
 (ほんとはこの3倍くらい書いたんですけどね)


大停滞
タイラー・コーエン 若田部 昌澄
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