The Afghan Whigs/Do To The Beast

 1980年代後半に結成され、90年代に活躍したアメリカのオルタナティヴロックバンド・The Afghan Whigsの16年ぶり7枚目のアルバム。当時、The Afghan WhigsはSUB POPと契約しており、オルタナブームの一翼を担ったバンドでした。
 しかし、バンドは2001年に1度解散。僕も90年代に活躍していたときは知らなかったので、2007年にベストアルバムの「Unbreakable: A Retrospective 1990–2006」が出るまでその存在を知りませんでした。
 

 ところが、このベストが良かった!
 ボーカル・グレッグ・デュリのソウルフルな歌いっぷりと、ちょっと作り過ぎな気もするけどやたらにかっこいいギター、しびれるイントロと、まったく古さを感じさせない音でした。
 そんな、The Afghan Whigsが再結成され、まさかのニューアルバムのリリース。
 さすがいベスト盤に比べると曲の質は落ちるかもしれませんが、グレッグ・デュリの声とそのかっこいいサウンドは変わらない。
 特に以前に比べて大きな変化があるわけではなく驚きはありませんが、変に年をとって落ち着くこともなく相変わらずの音が聴けるのはうれしいところ。
 特に6曲目の"The Lottery"はオープニングから、過去の名曲"John The Baptist"あたりを思い起こさせる感じでしいですね。8曲目の"Royal Cream"なんかも、やや古さを感じる曲ではありますが、緩急のついた展開がいいです。ラストの"These Sticks"のホーンを使った盛り上がりもまたThe Afghan Whigsらしいです。
 The Afghan Whigsを初めて聴くのであれば、やはりベスト盤の「Unbreakable: A Retrospective 1990–2006」がいいと思いますが、思いがけない復活を喜びたいですね。



Do to the Beast
Afghan Whigs
B00IFS2LSI


Unbreakable: A Restrospective 1990-2006 (Dig)
Afghan Whigs
B000N0LIBW