イギリスのシンガーソングライターの2ndアルバム。プロフィールによればミュージシャンの両親を持ち、60sや70sの音楽が家庭で流れる環境で育ったらしく、確かにやや古めの雰囲気の曲が多いです。
声もなかなかいいのですが、何よりも特徴的なのはギター。
シンガーソングライターですが、「アコギ一本」というようなスタイルではなく、ギターでいろいろな音を出し、「静と動」の変化をつけてきます。
とりあえず、口で説明するのは難しいので、この"End Of The Affair"の4:30あたりからの展開を聴いて下さい。
ギターで曲の印象をがらっと変えてきてますよね。
ちょっとDamien Riceの"I Remember"の怒涛の展開を思い出しました。Damien Riceはその変化をLisaの女性ボーカルからDamienの男性ボーカルへのスイッチと、持ち前の「声」でやったわけですが、このBen Howardはそれをギターでやっている感じです。
この曲が一番ドラマチックなのですが、他もこのギターがあるんで単調にならずに楽しめる。なかなかいいアルバムだと思いますし、今後も注目のアーティストだと思います。
I Forget Where We Were
Ben Howard