スペイン出身のガールズバンド。別にラテン音楽っぽさとかはなくて、いわゆるガレージロック。
とにかくこのバンドの特徴はガールズバンドならではのキラキラ感とかフレッシュさがなくて、やさぐれている感じで最後まで押し通すこと。
ガレージバンドということで、演奏や歌はルーズなんですけど、そのルーズさが様になっているところが、ありそうでないところかもしれません。3曲目の"Warts"の♪バラバラバラバッバ♪のところとかもいい味出しています。
また、 Carlotta CosialsとAna García Perroteという二人のギターボーカルがいるようなのですが、この掛け合い的な部分もいいですね。5曲目の"Castigadas En El Granero"とか8曲目の"Bamboo"とかラストの"Walking Home"はそういった部分が良いです。
The Libertinesというと言い過ぎになりますが、けっこう適当に吐き捨てるように歌っているのに味があります。The Libertinesと同じく芯になるメロディが良いというのも大きいかもしれません。
そんな中でも一番良いのが9曲目の"San Diego"。酒でも飲みながら演奏しているみたいで、やさぐれパーティー感が出ていると思います。盛り上がる曲です。
まあ、基本的に雰囲気が売りのバンドなので、この1stが最高傑作になってしまう可能性もあるとは思いますが、久々に良いと思ったガレージロックでした。
Leave Me Alone
Hinds