アメリカLA出身の女性シンガーソングライターPhoebe Bridgersの2ndアルバム。ちなみにこのエントリーを書く直前まで気づきませんでしたけど、Bright Eyesのコナー・オバーストがやっていたBetter Oblivion Community Centerの人ですね。
最初にこのアルバムを買うきっかけとなったのは次の"Kyoto"のPVを見たからなのですが、「日本で撮影しようと思ったけどコロナで撮れなかった?」と思わせるようなペラペラの映像、音的にもけっこうペラペラな感じです。
ただ、これが何とも気持ちいい。ペラペラなんだけどトラックのメロディにはしっかりとした良さがあるんですよね。
Phoebe Bridgers - Kyoto (Official Video)
このペラペラっぽいけど、トラックが何とも心地よいというのは、他の曲でも言えることで、9曲目の"ICU”あたりがそうです。さらに6曲目の”Chinese Satellite”や7曲目の"Moon Song"ではトラックの良さに加えて、Phoebe Bridgersのヴォーカルの良さも光りますね。
そしてラストの”I Know the End"。最初は非常に静かな感じで始まるこの曲ですが、2:30を過ぎた頃から、祝祭的に盛り上がっていく感じが素晴らしい。ホーンが鳴り響くトラックの祝祭感は、Arab Strapの"There Is No Ending"を思い出しました。
この最後の締めが効いていることもあって、これは良いアルバムだと思います。
Phoebe Bridgers - I Know the End (Official Video)