評判がいいので見てきましたが面白いですね。 サモ・ハン・キンポーやアーロン・クオックといった往年のスターたちも交えて、とにかく男たちの戦いが繰り広げられます。 舞台は80年代の後半の香港で、まだボートピープルなどが香港に大勢いたりして、香港が…
買おうと思っていた本が本屋になくて、「何を読もうかな〜?」と思っていたところ、授業のプライバシーの権利で毎年のように話している三島由紀夫の『宴のあと』が目に入り、今回初めて読んでみました。 まず、感想としては単純に面白いですね。ジャンル的に…
『比較のなかの韓国政治』著者の浅羽先生と編集部から御恵贈いただきました。どうもありがとうございます。に引き続き、編者の浅羽先生と有斐閣の編集部から御恵贈いただきました。どうもありがとうございます。 下にあげた本書の目次を最初から見ていくと、…
河出書房新社の「世界文学全集」シリーズに入っていた鴻巣友季子訳のものが新潮文庫から出たので読んでみました。 ウルフは前に『ダロウェイ夫人』(角川文庫、 富田彬訳)を読んだことがあったのですが、この『灯台へ』の方がぐっと面白く感じました。 『ダ…
適当なカテゴリーがなかったので「社会学」カテゴリーにしてしまいましたけど、本書は長年心理カウンセラーを務めてきた著者が、大学で人類学を勉強しなおし、基隆港の港湾労働者の生活をフィールドワークしたものをまとめたものが本書になります。 実は基隆…
著者の浅羽先生と編集部から御恵贈いただきました。どうもありがとうございます。 本書の「あとがき」の日付は2024年10月21日となっていますが、まさかここまでタイムリーな本になるとは関係者も思わなかったのではないでしょうか。韓国政治は2024年12月3日…
あけましておめでとうございます。 まずは毎年恒例の紅白歌合戦の振り返りから。今回の紅白は基本的にはシンプルな紅白で、ここ数年あったテーマの押し出しみたいなものがほぼなく、かなりシンプルな構成でした。中継なども少なかったですが、これは中継否定…
今年は本当に全然聴いておらず、しかも、途中からブログに聴いたアルバムの感想を書くことも放棄してしまっていたのですが、毎年やっていることですので、記録のためにも一応残しておきます。 1位 橋本絵莉子 / 街よ街よ 街よ街よ アーティスト:橋本絵莉子 S…
今年も子どもと一緒に見た映画が多く、本数はまあまあ。ただし、大人向けはたいして見れてない状況ですね。 子どもと一緒に見てブログに感想を書いていない映画は、『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』、『ドラえもん のび太の地球交響楽』、『仮面ライダーギ…
今年も去年に引き続き、本を読むペースはまあまあでしたが、ブログは書けなかった。 とりあえず、ちょっと前に読了した斎藤環『イルカと否定神学』の感想が書けてないですし、その他中古で買った本は紹介しきれませんでした(先日読み終わったばかりの浅羽祐…
『スペシャリストの帽子』や『マジック・フォー・ビギナーズ』などの作品で知られるケリー・リンクの短編集。すべて童話などを下敷きにした作品になります。ケリー・リンクには「雪の女王」を下敷きにした「雪の女王と旅して」(『スペシャリストの帽子』所…
副題は「その言説に根拠はあるのか」。税制をめぐるもっともらしい言説を実際のデータで検証しようとした本になります。 冒頭はいわゆる「年収の壁」をとり上げていて非常にタイムリー。「働き控え」をしている人にはぜひ読んでほしいですし、同時にあまりに…
2021年に行われた衆議院議員選挙、立憲民主党が共産党と選挙協力を行い自民党を追い詰めるのでは? という観測もありましたが、結果は自公の勝利に終わりました。「なぜ、野党は勝てないのか?」と思った人も多かったでしょう。 本書はそんな中で、改めて「…
夏に1巻と2巻を読んだ角田光代訳の源氏物語。引き続いて3巻と4巻を読んでみました。 第3巻は「澪標」、「蓬生」、「関屋」、「絵合」、「松風」、「薄雲」、「朝顔」、「少女」、「玉鬘」。第4巻が「初音」、「胡蝶」、「蛍」、「常夏」、「篝火」、「野分」…
社会的にも政治的にも日本で最も大きな影響力を有していると思われる宗教団体の創価学会について、カナダに生まれ、現在はアメリカのノースカロライナ州立大学の哲学・宗教学部教授を務める人物が論じた本。 副題は「現代日本の模倣国家」で、創価学会をミニ…
監督のアレックス・ガーランドは『28日後...』の脚本の人だということを見終わってから知って、「なるほど」と思いました。 『28日後...』はストーリーとうよりはシチュエーションやシーンを中心に構成された作品ですが、この『シビル・ウォー』もそうだと思…
犯罪小説の名手として知られるロス・トーマスの初期の長編。とは言っても、個人的にはロス・トーマスの作品を読むには初めてですし、あまりこの手の小説は読まないのですが、アフリカの選挙戦を扱った作品ということで読んでみました。 Amazonに載っている紹…
自分は1970年代半ばの生まれで、90年代の前半に明治大学に入学したのですが、入学式の日にヘルメットを被った活動家の人たちが新入生にビラを配っている光景に驚いたのを覚えています。 もうなくなったと思っていた学生運動的なものがまだ残っていたことに驚…
最近流行りのバンドものですが、登場人物3人をギター、ベース、ドラムではなく、ギター、キーボード×2という編成(キーボードの一人のルイはテルミンなどの他の楽器もやる)にしているのがまずは正解。 始めたばかりの素人がギター、ベース、ドラムのスリー…
芥川賞受賞作の「春の庭」他、「糸」、「見えない」、「出かける準備」を収録しています。分量的には「春の庭」が中編、他は短編という形になります。 読んでからちょっと時間が経ってしまったこともあるので、ここでは表題作の「春の庭」だけをとり上げます…
1924年の加藤高明の護憲三派内閣以降、政友会と憲政会(→民政党)が交互に政権を担当する「憲政の常道」と言われる状況が出現しますが、なぜ、このような体制が要請されたのでしょうか? そして、この政権交代の枠組みを運営したのは誰なのでしょうか?(明…
新潮文庫最厚とも言われる1000ページ超えのレンガ本。 父は僕を呼びだした。 はじめて湖から出てきたとき、僕は26歳だった。(7p) このような意味不明な書き出しで始まる小説ですが、読んでいくとこれが多重人格者の内面を描写したものだということがわかり…
副題は「デジタル経済・プラットフォーム・不完全競争」、GoogleやAppleやAmazonなどの巨大企業が君臨するデジタル経済において、その状況とあるべき競争政策を経済学の観点から分析した本になります。 基本的にGoogleのような独占企業が出現すれば市場は歪…
2003年にデビューしたThe Raveonettesの9枚目のアルバム。前作の「2016 Atomized」が2017年のリリースで7年ぶり。正直活動休止したものを思っていました。 で、そんな久々なニューアルバムの中身ですが、びっくりするほど変わらない。タイトルもこんな感じな…
出版社は飛鳥新社で400ページ超えの本にもかかわらず定価が2273円+税で、みすず書房とかの本を買い慣れている人には「???」という感じなのですが、決して怪しい本ではありませんし、35歳の若さでオックスフォード大学の正教授になったという著者が、現代…
椎名林檎のニューアルバム、とは言ってもリリースされたのもDLしたのも結構前ですね。 今作の特徴は女性アーティストととのコラボで、PufumeののっちやAI、宇多田ヒカル、新しい学校のリーダーズなどと組んでいます。 やはり椎名林檎も昔のようなエモさはな…
大河ドラマの「光る君へ」を見ながら、そういえば『源氏物語』をちゃんと読んだことがないなと思い、ちょうど池澤夏樹の日本文学全集に入っていた角田光代訳が文庫化されつつあったので、1巻と2巻を読んでみました(全8巻とのこと)。 今までダイジェスト的…
著者は首都圏政令市で公務員として勤務しながら大学院の博士課程で学んでいる人物ですが、本書は自らの経験と調査を元に「女性管理職はなぜ少ないのか」「組織の中核はなぜ男性ばかりなのか」という問題にアプローチしたものになります。 男性と女性では配属…
上映時間は58分で映画にしては短いのですが、そのせいもあって最初から最後まで作画のテンションが変わらない素晴らしいアニメーションに仕上がっています。 普通は漫画をアニメ化する際に線を整理したりして、動かしやすいようにしたりするわけですが、この…
東京大学出版会の「U.P.plus」シリーズの1冊。このシリーズは現在起こっている問題に対して多数の専門家が寄稿しているムック本のようなスタイルですが、現在進行系のガザ紛争を扱うには適したメディアだと思います。 目次と寄稿者は以下の通り。 序 10.7が…